学校と塾はどちらが重要?

日本における義務教育の問題が今取りざたされています。その問題とは、まず義務教育期間についてです。
日本での義務教育の期間と言うのは、誰もが知っている事ではあるのですが、小学校6年間・中学校3年間の合計9年間となっているのですが、その9年間については、他の先進国などでも同じ程度の義務教育期間となっているのでさほど問題はないのですが、その形態に問題があると言われています。それは「年齢主義」を採用しているため、もし病気や不登校などで学校に通えなかった児童が適切な学力が備わっていないうちに義務教育期間が修了してしまうということです。そのためにそういった児童は高校進学なども危ぶまれ将来的にも就職の面で不利となってしまう事があるのです。
もうひとつの問題点は、1980年度から開始され、2002年度から本格化されている「ゆとり教育」です。ゆとり教育が始まったことにより学力の低下が見られるという事なのです。そういった義務教育の問題点と反比例するように伸びているのが学習塾です。
前述のような義務教育をしっかりと受けられなかった生徒やいじめやいろいろな問題で不登校となっている生徒が、学校の授業と同じレベルの授業を受けるべく塾に通ったり、不登校の生徒などは個別指導塾などで1:1で勉強をしているのです。また、ゆとり教育により懸念される学力低下についても、学校に通っている生徒に足らない学力を補うために学習塾に通わせるという親(保護者)が増えてきているのです。ですので、知識重視型の教育方針の詰め込み教育から、ゆとり教育へと変貌させた教育側の対策も、実際には学校で不足しているものを塾で学ぶという結果的には詰め込み教育的なことになってしまっているのです。
また、最近は不景気という事もあり、子供を安定したよりよい仕事に就かせるためによい高校・大学へと進学させたいために進学塾に通わせ学校よりも進んだ授業を受けさせたいという、本来の学校と学習塾のあるべき姿が逆転してしまっているのです。また個別指導をしてくれる学習塾などは学校で習う授業よりも分かりやすく、学校へ通う意味というのがなくなってきているように思われます。実際に、今話題のモンスターペアレントと呼ばれるクレーマーの親などは、「塾の勉強で疲れているから、学校では寝かせておいて下さい」などという人もいるとようで、これは極端な話というわけではなく、そのように表向きで発言しなくとも内心は学校よりも塾の方を最優先させたいと思っている人も存在するのです。